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2012年05月18日

森林浴

私はほぼ毎日散歩に出かける。散歩と言ってもぶらぶら暢気に歩くのではなく「速歩」である。ひとえに運動のためだから、かなり真剣に歩くのだ。今までは寺の北側奥に広がる葬儀場が林立するさびし~いところを歩いた。ここだと道路に信号が無く、一々立ち止まる必要がないうえ、ほとんど人に会わないし、この寂しさが又良いのだ。以前はもっぱら裏山を歩いていたが、だんだん山登りが大儀になってきたので、このところ葬儀場コースに変更したのだ。ところがだんだん暑くなってくるとこのコースは不向きである。カンカン照りのうえ更にアスファルトで下からもむっとする暑さだから堪らない。で、これからの季節は多少しんどくとも裏山コースとなる。そこで今日から始めたのだが、快適と言ったらない。幅1メートルほどの舗装された山道は木々が頭の上まで覆い、少々の雨なら傘要らず、外気温は25度を超えていても涼しい風が吹き抜けてほとんど汗も掻かずに歩ける。自然の力のすごさを肌で実感する。今年の夏は全原発停止で節電が言われている。都市ではクーラーなしでは酷暑を乗り切ることは出来ない。コンクリートとアスファルトで固めたような、緑1本ない所ではもろに強烈な太陽にあぶり出され、少々緑のカーテンをしたところで、焼け石に水である。私も5月始めに朝顔を植え、今小さな芽が出てきたところだが、もっとペースを上げて大きくなってくれないと、暑さに間に合わないな~と心配している。うちのお寺は岐阜城に繋がる金華山の山並みが南に一番せり出した先端にあり、道路から約100メートルほどの参道一番奥に位置しているため、ほぼ周囲は山に囲まれている。窓を開ければ一面の山の緑で、小鳥のさえずりが喧しいほどである。こういう良い環境の所だから、街中の家がぎっしり詰まっているところに比べれば別天地で、窓を開ければいつでも爽やかな風が吹き抜ける。それでも日本一暑い岐阜の真夏の暑さには負ける。部屋ではほとんどパンツ1枚生活だがそれでも尚暑い。皮を剥ぎたい位なのだから、この鬱蒼とした緑をもってしても適わない酷暑はいったいどうしてこうなのだと天に向かって文句を言いたい位だ。

投稿者 zuiryo : 2012年05月18日 15:53

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