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2010年05月31日

作陶

今日は朝から知人の案内で高名な陶芸家を訪ね、抹茶茶碗を3ケ作らせて頂いた。まず高台のところに平べったい粘土を置き、その上にひも状の粘土で輪を作り、徐々に積み上げてゆき形を作って行く方法である。端で見ていると一見簡単そうだが、これがなかなか難しい。輪を積み上げている内に知らず下へ押さえつけているようで、茶碗がだんだん平べったくなる。先生のご指導で何とからしい物が出来た。まっ、作品の出来栄えはど素人だから、とても見られたものではないが、鬱蒼とした山に周囲を囲まれ、涼しげな風が吹き抜け、静まりかえった緑の真っ只中での数時間が、何とも良かった。新潟の古民家を移築された母屋はがっちりとして、中で坐っているだけでも気持ちが落ち着いてきた。又先生の人柄の良いと言ったらない。どのような人生を歩むとこういう雰囲気の人間が出来るのかしらと思うほど、実に良い。一辺に好きになった。又我々が駅に到着してから食事のお世話、車でのご案内など、ずっと付き添って、最後駅までお見送り頂いたK社長さんのお心遣いには、ただただ申し訳ないの一語に尽きる。それぞれ不思議なご縁で知り合い、人間生きていると、こういう良いことにも巡り会えるのだとしみじみ感じた一日であった。ところでこの茶碗の焼き上がるのは今年の年末頃だそうで、な~るほど、ゆったり時が流れていたもんな~!

投稿者 zuiryo : 2010年05月31日 19:58

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