« 半分こ | メイン | バイト »

2009年11月23日

狸うずくまる

先日、玄関前庭、さざれ石の傍ら玉龍の上にまるまると肥えた狸がうずくまってますよと、人が教えてくれた。初め野良猫かなと思ったそうだが、よく見ると毛並みがどうも違う。人がしばしば通る玄関前だから嫌でも目に入るわけで、どこか体調を悪くして、うずくまってるらしいのだ。山内ではうちに1匹、開善院に1匹、住み着いている。うちのはげっそり痩せ細って毛並みもよれよれ、栄養失調気味、それに比べると開善院のは、まるまると肥えて、毛並みもつやつやしている。報告によれば毛並みがつやつやだそうだから、これは開善院の狸である。午後からは本堂でともしび会が催され、沢山のご婦人方がやってくるので、それまでには退散願いたいと思い雲水が、側まで行って、しっしっ!と言ったら、のそっと何処かへ行ったそうだ。普通は下水管の中で暮らしているのだから、日中こんな所でうずくまるというのは、余程体調が悪かったに違いない。可哀想だけれど、こちらにも都合があるのでこの様な次第となった。今度は猪の話し。一つ山向こうに在る、伊奈波神社に最近猪がしきりに出没、昨日ついに境内に現れ、茶室の庭を無茶苦茶にしていったそうだ。うちでは昨年やられたので多少費用がかかったが、山側をビリビリ電線で囲い、見事防いだ。で、神社もこの方法を考えたが、何せ広大な境内、周囲は全て山に囲まれたところ、此処をぐるり電線で囲うには莫大な費用がかかってしまい断念。苦慮の結果、猪の嫌う匂いを発するシートを沢山木々に吊す事にしたそうだ。さてこの効果の程は如何か、注目している。ともかく山家の生活は、自然に囲まれ実に良い風情だが、こういう困ったこともいろいろあるわけだ。遅れていた紅葉も漸く始まり、これから暫く毎日、庭で紅葉を眺めながら暮らす。

投稿者 zuiryo : 2009年11月23日 20:16

コメント