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2009年10月15日

フナ寿司

今日は関ヶ原のY会長さんのご招待で、新しい美術館を見学、その後昼食をわざわざ湖北の遠藤周作がフアンだった料理屋さんにご案内下さって、点心を頂いた。此処は有名なフナ寿司の産地、献立もオールフナ寿司の「フナ寿司懐石」であった。ご存知の通りこのフナ寿司は猛烈に臭い食べ物で、慣れた者でないと拒否反応を起こすという代物、食べられるかと少々心配したが、それが何と実に旨かった。部屋からは琵琶湖が遙か彼方まで見渡せ、そよそよと心地よい初秋の風が吹き抜け、気分の良いことこの上なし。ところでこの会長さんは芸術を愛し、絵画彫刻など、ご自分の目で発掘され、今度の美術館もある版画家のために建てられたのである。一方では大きな会社の会長として日々ご苦労をされながら、心の大きさと思慮の深さには感銘した。目の付け所が普通の人とは違う。飄々とした風貌と話し方からは一見掴み所のない感じにみえるが、どうしてどうして、聞けば聞くほど、考えている世界が実に大きいのに驚かされる。こういう素晴らしい人と一緒に時を過ごすことが出来るのは、何と幸せなことかと、ご縁の有り難さに感謝した。

投稿者 zuiryo : 2009年10月15日 18:24

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