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2009年10月08日

蜂の本能

今朝は大型台風直撃かとだいぶ心配したが、ちょっと早暁雨風が強かった程度で無事納まった。8時頃にはそよとも風が吹かないようになり、覚悟を決めて雨戸や心張り棒をかって待機していたのに、はぐらかされたような気分になった。こんな事を言うと直撃を受け被害を蒙った方々には叱られそうだが、兎も角岐阜では皆ほっと安堵の胸を撫で下ろした。お年寄りは50年前の伊勢湾台風を思いだし、非常に怖かったと言っていた。さて隠寮の庭に通ずる細い小径の山側に高さ1メートルほどに石垣がある。その石垣の間に蜂が入って巣を作り、7,8月頃盛んに出入りする。小径を通るときは刺されそうな気がして、ドキドキしながら通る。ところが毎年巣作りをするわけではなく、作る年もあれば作らない年もある。ある時ふと気が付いた。蜂が巣を作るときは必ず台風が上陸して、庭木の枝は引きちぎられ、酷いことになる。しかし巣を作らない年はほぼ100パーセント、台風はやってこないことが解ったのだ。以来、気にしてみているのだが全部当たっている。で、今年は巣を作らなかったので、台風は来ないと確信していたのだが、18号の進路予想図を見ると岐阜直撃コースである。ついにジンクスは破られ、蜂への信頼は揺らぎかけたのだが、どうです!ぴったり当たって殆ど影響を受けなかった。動物の持っている本能で、何ヶ月も前に気候がどう変化し、その為に自分たちは何を成すべきか、ちゃんと解っている。気象庁の科学的分析なんかより余程正確なのだ。多分人間も太古には、蜂と同様な本能的勘を持っていたのだろうが、科学技術の進歩と共に、次第に失われ、機器に頼らなければ生きて行けなくなってしまったのではないのだろうか。ところで庭は山の際にあるので、愛犬ハチは散歩の時先ず山に向かい、やたらあっちこっちを前足で掘りまくる。あるとき、ぎゃ~!と悲鳴を上げたので見ると、2,3匹蜂がハチの顔面を刺しているではないか。ハチ、蜂!ハチ、蜂!ややっこしいことになった。素早く手で払い落とし、むんずと小脇に抱え脱兎の如く近くの動物病院へ直行、注射を打って貰い事なきを得たことがあった。爾来余程堪えたとみえ、ハチは決して山際を掘らなくなった。とまあ、蜂とハチに関する話題2件、これにて終わり。

投稿者 zuiryo : 2009年10月08日 10:19

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