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2009年05月22日

モルドウ河

過日、岐阜交響楽団のウイーン演奏会があり、日本からの応援団200人の一員として出掛けた。中欧はまだ寒かろうと、バッチリ冬支度で行ったら、何と連日25度を超す猛暑。熱いの何のって、カンカン照りの中、顔は真っ赤っかに日焼けし、夏用の物は一切準備して行かなかったから、難行苦行の日々だった。そう言うことを除けば、演奏会は大成功だったし、地元の方々も立ち見席が出るほど来てくれたし、言うことなし、無事円成した。帰路ウイーンからチェコのプラハに寄った。ここはボフェミアグラスの産地として有名で、知人が茶碗を買った。大きさと言い模様と言い、なかなか良い見立てで、さすがK氏である。そこで箱書きを依頼され、出来れば銘もつけて欲しいというのである。丁度今日、そう言う方面では師匠格の方が見えたので相談したところ、表題の「モルドウ」と相成った次第。プラハの街に流れるモルドウ河から取ったもので、早速書いてみたが、我ながら良い出来栄えである。外国旅行で土産と言っても、なかなか良い物がない。帰ってきて改めて眺めると皆がらくたばかりで、何でこんな物を買ってしまったのかと反省する。そこで各地の名産品の中から、茶道具として見立て、後日茶事の遊び心の一品として出すと、結構楽しいものだ。しかしこの見立てが難しい、相当茶心がないと、面白い物は手に入らないのである。

投稿者 zuiryo : 2009年05月22日 14:51

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