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2007年07月08日

四住期

ライフサイクルと言うと直ぐに思い浮かぶのは、孔子の為政第二の四、「われ十有五にして学を志し、三十にして立つ、四十にして惑わず、五十にして天命を知る、六十にして耳従う、七十にして心の欲する所に従いて矩を踰えず。」であるが、此処にもう一つ、インドのヒンズー教の四住期という考え方がある。人間の一生を学生期・家住期・林住期・遁世期の四段階に分けている。学びの時期が過ぎると結婚をし職業に付き家庭を持ち子育てをする。次ぎにこれまで得た財産や家族を捨て社会的義務からも開放されて人里離れたところで暮らす。そして最期にこの世の執着を捨て乞食となって巡礼して歩き、永遠の自己と同一化する。見事と言う他ないが現代人にこれをやれと云われても出来ない。ところが何もこの順番にやらなくとも良いという考えもあるそうだ。ある日は学び・ある日は遁世し・ある日は巡礼する。これなら出来そうな気がする。古代のいろいろな智慧を使って世知辛い世をこころ豊かに過ごしたいものである。

投稿者 zuiryo : 2007年07月08日 08:50

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