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2007年02月03日

節分追儺会(せつぶんついなえ)

今日は午前中、信者さんの主催する会の人達、60人ほどがやってきて、節分の豆まき・少々法話・仕出し屋の弁当で昼食、午後12時半頃には下山した。午後2時から「言誌四録」の勉強会。節分に因んでいい話を聞いた。節分というと直ぐ鬼を連想する。福の神が悪い鬼を追い払ってくれる。だから「鬼は外、福は内!」と大声出して鬼をめがけて豆をまく。しかしこれは鬼にとっては全く謂われの無い冤罪だと言うことである。元来、鬼は人々についた一年間の悪気や邪気を払う役目を負って登場しているのである。東北地方の「なまはげ」などと同じである。ところがいつの間にやらそれが変化して、鬼は反対に人々から追い出される羽目になってしまったのである。一見長い伝統だと思っている古式も、この様に変化するという良い例である。近年、節分に恵方を向いて巻きずしを一本丸囓りするなどと言う伝統は、寿司屋の陰謀で、「伝統文化は一夜にして出来上がる」である。

投稿者 zuiryo : 2007年02月03日 18:51

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