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2007年01月11日

漢学塾

知人に誘われて昨年より漢学塾で講義を拝聴している。今回は朱子学と陽明学の違いについてである。ちょっと話がわき道に逸れるが、ある対談で、「音楽とは音を楽しむと書きますから、クラシックと言っても殊更に難しく考えず、気楽に楽しんで頂ければいいのです云々・・・・。」と言うのを聞いたある漢学者が、日本人の漢文の素養も、ここまで落ちたかと嘆いたそうだ。この場合の「楽」には楽しむという意味はなく、美しい曲という意味だそうだ。ところで、朱子学では、「格物致知」(かくぶつちち)と言う。1つ1つ事について順序段階を追って調べて行けば、物の道理心の道理に到ることが出来る。人は誰でも学ぶことによって聖人になることが出来る。一方陽明学の方では、「致良知」と言う。誠の知は誰でも生まれながら本来持っている。ただ曇っているから自浄錬磨して、我が内なる聖人を発見して行く。「赤子の心」(せきしのこころ)を悟ることである。中途半端だが本日はこれまで。

投稿者 zuiryo : 2007年01月11日 21:10

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