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2017年09月02日

隠遁

このところ朝は少し涼しくなってきたが、日中の暑さは相変わらずである。9月に入って始まった境内樹木の剪定、勿論作業は植木屋さんが数人来てやるのだが、その後片付けが専ら雲水の役目で、暑いのなんのって、堪ったものではない。こう暑い日が続くと、煩わしい世俗のことは一層煩わしさが増すように感ぜられる。そんな時、ふっと一人山の中に籠もって,遁世したいな〜と思うことがある。今日の新聞に,鴨長明の隠遁生活の様子が書いてあった。場所は京都市伏見区の山の中腹に、長明が建てたとされる場所に「方丈石」がある。斜面は急峻で足下は不安定。もう勘弁してよと思う頃、漸く巨大な石が現れた。沢の音だけが響き、その地に立つと,長明の本気を感じる。都会の濁りに嫌気がさしての遁世とはいえ、都への恋しさも募ったことだろう。世に従えば身苦し、従わねば狂せるに似たり、という都会暮らしを逃れれば,自分の手足のみを召し使いとする生活ができた。そこには精神的自由があったのだろう。とまあこう書いてあったが、別に私の日常で特別煩わしくて堪らないと言うこともなし、殆ど今が出家遁世のようなものである。庭の茂みで盛んにホ〜シンツクが鳴いている。ぼつぼつ秋だな〜!


投稿者 zuiryo : 2017年09月02日 09:47

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